前回のメルマガで
「運を良くするためには人格を磨きましょう」
というお話をしました。
そちらの内容で
「常に人の事を優先すると、相手からいいように使われて
疲れてしまう気がするのですが…」
というご質問を読者様から頂きました。
とてもいいポイントなので
ご本人のご了承を得た上で、回答させて頂きますね。
まず
「利他的な行為をする」事と
「自分の権利や気持ちを守る線を引く」という事は
分けて考えないといけません。
一番大切にしなければならないもの。
それはあなた自身の「心の安定」です。
ですので
「ここまでは力になれる」
「ここから先は、申し訳ないけど希望に添えない」
という線を
相手にしっかりと見せ、伝える必要があります。
拙著『感情美人になれる7つの扉』では
「自分を尊重する線を引く」というテーマで
自分の怒りをうまく相手に伝えられない方向けに
こんなアドバイスを書かせて頂きました。
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1.どんな「自分を大切にする線を引くか」決める
例. 義母に、平日の夜にアポなしで家に来ないでほしい
2.線を引けない理由を考える
例.総菜を持って来てくれるし、断ったら悪いし嫌われるかも
3.線を引くメリット&デメリットは何か考える
例.メリット⇒平日は義母が家に来なくなる。
デメリット⇒「来ないで」と伝えたら、嫌われそう
4.線を引かないと、どんな事が起きるか考える
例.この先何十年もアポなしで訪問され、イライラと疲労がたまる
5.もし「自分を尊重する線」線を全く持たない人がいたら、
例.何か困ったら、とりあえずその人に頼んじゃう。
===
こんな感じで、分析していきます。
何でもかんでもリクエストを受け入れる人って
「いい人」に見えますか?
いい人というより、「都合のいい人」
に見えますよね。
ポイントは
「自分にYESというには、相手にNOを言わなければいけない」
と理解する事です。
私は普段から人格を磨こうと
まぁ一見偽善的なことを実践している訳ですけれど
なんでもかんでも「ハイハイ、いいですよ」と言う人とは
真逆です。
自分の考えやルールから逸脱することには
最初から「申し訳ありません」と
NOをお伝えしています。
特に仕事に関わることは
相手に期待させても申し訳ないので
お茶を濁すような言葉は一切使いません。
私の個人セッションを受けて下さる方は
本当に穏やかで、優しい方が多く
逆にそれが諸刃の剣となって
ご自身を苦しめてしまっているケースが多々あります。
自分を尊重する線をしっかり持ち
相手にNOを伝えるのは
全く悪い事ではないのですよ。
自分が気のすすまない事には
はっきりと「NO」を伝えても
それはあなたの人格を傷付ける事にはなりません。
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編集後記:
前回紹介した原晋監督のご著書は
『人を育て 組織を鍛え 成功を呼び込む 勝利への哲学157 ~原晋、魂の語録』
という本です。
銀行の雑誌コーナーにあったので立ち読みしたら
面白かったので自分でも買いました。
こんな人に学生時代会えたら
人生変わるだろうな〜。
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