今日から4回に分けて
「つみたてNISA」と「iDeCo」
聞いたことはあるけど
違いが分からない方も多いのではないでしょうか?
これらはどちらも、公的年金を補う目的で
個人に投資による長期資産形成を促すものです。
つみたてNISAやiDeCoは
金融庁が必死に啓蒙しています。
「国は皆さんの年金の面倒見きれませんから
ある程度は自助努力して老後資産を作って下さい!!」
と、言いたいけど「言えない」からです。
そんなの、言える訳ないですよね ^ ^;
人によってお金への向き合い方は違いますが
私は円の現預金だけで持っているなんて
むしろ怖くてできないです。
今、かつて南米で最も豊かな国と言われた
ベネズエラで経済危機が起きています。
去年のインフレ率は2400%。今年は1万%を超えると言われて
私は大学で金融史も勉強していましたが
日本もかつてハイパーインフレや預金封鎖が実際に起きていたのは
ご存知でしょうか。
亡国論は行き過ぎにしても、私は長期的な資産形成には
株やコモディティ、外貨への投資は必要不可欠だと考えています。
といっても、いきなり個別株を買ったりするのは
ハードルが高いと感じる方もいるでしょう。
それに比べ
つみたてNISAやiDeCoはかなりハードルが低いです。
メルマガでは
===
1.NISAとつみたてNISAの違い (←今日ココ)
2.つみたてNISAについて
3.iDeCoについて
4.ジュニアNISAについて
===
でお届けする予定です。
4/14の【お金×心理学】講座にいらっしゃる方は
当日この3つの内容は逐一振り返りませんので
自分のポートフォリオを作る際に
知識として入れておかれると良いでしょう。
講座にいらっしゃらない方も、知って損はありませんので
大枠をつかんでみて下さい。
今日は1回目なので、
「NISA」と「つみたてNISA」の違いについてです。
まず、【共通項目】として下記があります。
・日本に住む20才以上なら利用可能
・特定口座や一般口座との損益通算は不可
・途中売却はいつでも可能
*「NISA」か「つみたてNISA」は、どちらか1つしか利用
(口座の切り替えは可能です)
これを踏まえ、下記にそれぞれの特徴をまとめました。
【NISA】
非課税期間:投資した年から5年間
運用方法:通常買い付け or 積み立て方式
対象商品:上場株式、投資信託など幅広い
非課税限度額:年120万円
投資可能期間:2023年12末まで
⇒最大運用額は600万円
【つみたてNISA】
非課税期間:投資した年から最大20年間
運用方法:積み立て方式
対象商品:一定の要件を満たす投資信託(次回メルマガで解説しま
非課税限度額:年40万円
投資可能期間:2037年12末まで
⇒最大運用額は800万円
両方に共通するメリットとして一番大きいのは「非課税」です。
株や投資信託は分配金や売却益が出ると
利益の約20%が税金として取られますが
これがNISA枠内なら「非課税」になります。
こんな感じですので
・これから大きく上がりそうな株があるから保有したい
・海外の個別株なども買ってみたい
・時期を見計らって安いタイミングで仕込みたい
という方⇒NISA。
逆に
・ 星の数ほどある中からどれを買ったらいいのか分からない
・ 買うタイミングが分からない
・トータル額で非課税枠を大きくしたい
・毎月コツコツ積み立てたい
という方⇒つみたてNISA
と考えると良いでしょう。
ちなみに、最初はNISAではじめて、
翌年つみたてNISAに切り替える、というのもありです。
このNISA。
どれくらい普及してると思いますか?
2014年から始まったNISAは、2016年末で何と1000
突破しているそうです!
しかーし、まだ一度も利用されていない非稼働口座が
500万口座以上(!)というから
私が金融庁の担当だったら、切ないですねー。
金融庁が一番資産形成してほしい
20〜40歳代の稼働率が、一番悪いのだそうです。
その理由が
「まとまった資金がない」「投資したことがないから」
というものだそう。
そこで金融庁は2018年から
「つみたてNISA」を新たに創設した訳です。
といっても最近の暴落で、投資は怖いと感じた方も多いのでは?
(制度を始める時期が、遅過ぎた感は否めませんね)
しかし
運用途中100年に一度と言われるリーマン級のショックが起きて
資産は20年もすると80%増えます。
(かなり大雑把な計算:
1000万を先進国と新興国の株式と債券で運用⇒20年後180
信じられない方、金融庁がNISAを案内してるHP見てみて下さ
http://www.fsa.go.jp/policy/
私は金融庁とは何の関係もない人間ですが
近頃は、お堅い金融庁も
一生懸命頑張って色々なページを用意しているようです。
まぁ、高校・大学生くらいからファイナンシャルリテラシーを
教えていかないと、意識改革するのは難しいと思いますが...。
皆さんは、自分が「NISA」向きか「つみたてNISA」
次回は、「つみたてNISA」を詳しく解説しますね。