皆様こんにちは。
今日は配信の予定はなかったのですが
金曜のNYダウが$665のマイナスで引けたので
こういった時にどういう点に注意したらいいか
簡単にまとめます。
4/14の『お金×心理学』講座にいらっしゃる方
投資心理に興味がある方はしっかりと読んで下さい。
まず、記事はあおるのが大好きですから
「リーマンショック以来の大きな下げ」
「過去6番目の大きな下げ」
という見出しをつけたりします。
https://www3.nhk.or.jp/news/
字面だけ追うと、株を持っている人は若干パニックになります。
ただ、この時に見落としてならないのが「分母」です。
ダウはリーマン以降ずっと右肩上がりで来たので
当然分母が大きくなっています。
そこで「何ドル下落」でなく「下落率(%)」で見てみると
今回の▲$665は -2.54%
リーマンショック▲ $777は -6.98%
ブラックマンデー▲ $507.99は -22.61%
となります。
ちなみに、日本の株式市場は-2.5%なんていうのは
しょっちゅうあります。
(まぁこれが続くと問題すが...)
デイトレの方は怖くて仕方ないでしょうが
そうでない方は
こういうニュースが出た時に感情でトレードせずに
きちんと自分の「出口戦略」と照らし合わせて
売るなり買うなりしないといけません。
いずれにせよ、投資家が注視しなければいけないのは
「株価が何ドル上がった or 下がった」というより
「長期金利」「原油価格」「トレンドラインとの関係」などです。
また、「株価が下がった」という数字だけでなく
新しくFRB議長に就任したパウエル氏が
どのような人物であるかという点も勘案する必要があるでしょう。
彼はイエレン前議長の
「緩やかな金利上昇」を引き継ぐと言われていますが
私はよりトランプ政権に忖度する人物だと思っています
(FRBが政府から完全に独立しているとはいえ…)
とにかくダウは上昇のペースが早過ぎたので
調整が起これば値を崩しやすく
また最近はアルゴリズムによる自動売買が多くを占めますから
一旦流れができるとそちらにガーっと勢いが付きます。
ですので、不労所得を得たり運用で益を得たいと思う方は
「情報との向き合い方」を常に意識して下さい。
情報は、いい情報もあれば悪い情報もあります。
例えば、今月SONYの決算が発表される1週間ほどまえに
JPモルガンは投資判断を引き下げるレポートを発表し
それにつられて株価が下落しました。
https://www.bloomberg.co.jp/
しかしです。
決算書をきちんと読める人であれば
このレポートはどこか妙だ…と感じます。
SONYは前回の決算で過去最高益を更新し
実際、2/2に発表された3Q決算は
市場コンセンサスを上回り上方修正もされ
決算発表後の株価は急上昇しました。
ここで考えられるストーリーとしては
「株価が上がる前に何とかして安く拾いたい
という機関の思惑があるのでは…」という事です。
(こういうのはもちろん禁じられているはずですが
なぜか野放しになっているフシがあります)
売ってしまった個人投資家は
まんまと機関の情報に乗せられた、という事になります。
投資というのは常に猜疑心や恐怖との戦いです。
ですので、これから投資で利益を得たいと思う方は
例え今自分が何も持っていなくても
「自分にとってネガティブなニュースが出た時に
どうリアクトするか」をシュミレーションして下さい。
そしてダウや日経平均が
これからどう動くかニュースを見てみましょう。
情報に接する時は
・ その数字を、別の方向から見たら違って見えないか(
・ 何人かの違った意見を持つ投資レポートを比較検討する
・ その情報を元に、
という流れを大切にしましょう。
これは金融だけに限りませんよ。
ダイエットだってなんだって、情報の向き合い方は同じです。
「不労」といっても、投資は頭に汗を書く作業です。
毎月積み立てでいい、という方は余り考えなくて構いませんが
投資で資産を大きく増やしたい、という方は
しっかりと日々勉強する習慣を付けて下さいね。
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編集後記:
最近お気に入りの作業用BGMです。
クラブ&ハウス好きの方はお気に召すと思います!
特に25:20〜、1:05:22〜の曲がお気に入りです。