皆様こんにちは。
今日は、投資初心者の方が飛びつきそうな
旨味のある(注:売る側にとって)
投資信託について書こうと思います。
(*というのも、週末に新聞の一面広告に載っていたもので)
いわゆる
「プロテクト型」と呼ばれるそれは
プロテクトライン(名前もなかなか言い得て妙…)が
基準価格の最高値90%に設定され
(基準価格が1万円ならプロテクトラインは9千円)
ファンドの基準価格は「それ以下に値下がりしない」という物です
どうですか!?
怖くて株や為替に手を出せない人でも
90%の元本が保証されて
尚且つ値上がりする可能性もある商品なら
ついつい食指が動くのでは?
で、一度上昇したプロテクトラインは
基準価格が下落しても下がりません。
万が一基準価格より下がるとどうなるか、というと
「償還」 ^ ^;
なんと、強制終了です。
運用が終了してプロテクトラインの金額が戻ります。
このタイプ(投信Aとしましょう)の募集要項にある
細かい字で書いてある注意書きも見てみます。
手数料:年間1.4404%
どうでしょう?
高いか安いか分からない?
100万投資していたとしたら
年間約1万4千円が手数料として引かれます。
(1万4千円だと高く感じますが、1.4%だと安く感じませんか
預貯金なら手数料0円です。
しかも
投信は元本保証じゃありませんが
預貯金は1000万までなら元本保証されます。
冷静な方なら
あえてこの投信は買わないと思いますが
なんとこの投信
7月の純流入額のトップなのです!
(しかも2位に200億の差をつけてぶっちぎり1位)
私が勝手に想像するに
500万とか1000万とか一気に預けるお年寄りが多いのでは…
だって、セールス文句で
「損が限定される」って使えるんですよ!?
私たち、「損」が大嫌いですからね。
(損失回避の心理があるから)
「老後資金を減らしたくないでしょう?」
とか
対面でそこら辺をつけば、投資初心者の方になら
私でもたくさん売れそうです!
でも
リスクとリターンはイコールですから
ロスが10%に抑えられるという事は
ゲインも10%より上にはいかないという事です。
ロイターの記者の方も書いていましたが
そんなんだったら
自分の金融資産の90%を預貯金に預けて
残りの10%を株にでも投資すれば?
と思ってしまいます。
いやいや
金融商品の設計には
行動経済学で研究される「不合理な意思決定」を
うまくつく必要があるのですね〜。
買うのは個人の自由ですが
それが自分にとって本当に良いものか
よく考えて下さいね。
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編集後記:
先日TV番組「マツコ会議」で、100万円の受講料を払って
モナコの舞踏会の参加を目指す方達の様子が放送されていました。
ある女性は「世界一幸せな女性になると決めたから」
講習会に参加しているそうです。
この様子を見て思い出したのですが…
米科学者が認定した「世界一幸せな人」というのが存在します。
その人の名は、マチウ・リカール氏。
フランス生まれの僧侶です。画像↓
https://ameblo.jp/chocolatala/
根拠は、利他の瞑想などで培われた脳にあります。
具体的に興味がある方は、ブログに書いておきました。
幸せになるには、「前頭前野の左側活性化」がポイントなんですよ