皆様こんにちは。
今日は、「リスクと決断」について考えてみたいと思います。
突然ですが
あなたが5000発を打ち上げる花火大会の主催者だと想像して下さい。
いよいよ今日がその日。
ところが朝から小雨模様で、夕方からは地域に大雨洪水警報が出て
雷鳴も聞こえてきます。
一応、明日も予備日として確保してありますが
あなたが主催者なら、このまま今日決行しますか?
それとも明日に順延しますか?
実はこれ
先週火曜日に行われた「相模湖花火大会」の、実際の状況です。
私が主催責任者なら
当日朝の段階で、間違いなく翌日に順延する決断をしますね。
だって、翌日の予報は「くもり」なんですもん。
高尾—相模湖で中央線が止まっても困るし
万が一大雨で冠水したり、事故があったら大変じゃないですか。
私は主催者として、そのリスクを取りたくありません。
でも、相模湖花火大会には
「雨天順延」という言葉がないらしく
(一昨年は途中で雷雨でしたが、中断しつつ結局最後までやった)
今年も警報が発令される中で開催したんです。
何かを決断する時には
「リスクをゼロ」にするのではなく
「取れるリスクの上限」
を明確にする必要があります。
主催者のリスクの上限はおそらく
「台風」あたりでしょうか。
「台風」レベルなら中止。
そうじゃなければ、やる。
(帰りの電車が止まっても、クレーム来てもその時はその時!)
こういう単純な線引きだったと思います。
それと、順延に伴う
有料席の返金リスクを取りたくないのでしょう ^ ^;
(全員に返金すると約200万の収入がゼロになるので)
結果、小雨〜土砂降りの中で花火大会は行われたんですが
もうヤケっぱち感が半端なかったです(笑)
本来90分のところ、30分に短縮したもんだから
5000発は打たないにしろ
ドッカンドッカン間髪入れずに打ち上げます。
そして、アナウンスで突然
「花火大会は終了しました」の放送が…
どうですか、この気持ちいいくらいの強引さ!
行く側もね、リスクを明確にしないとダメなんですよ。
私も娘に確認しました。
「行っても途中で電車が止まるかもしれないし
花火大会も急に中止になるかもしれない。
帰りも、家に戻れなくなるかもしれないよ。
それでも行く?」
娘は「それでも行く!」というので
私たちは最悪の事態を覚悟し、長靴はいて出かけた訳です。
「自分が取れるリスクの中で動く」事を決めると
日常の色々な場面の決断が簡単になりますし
最善の結果が得られなくても、大して後悔しなくなります。
皆さんの、「リスクの上限」はどこにありますか?
リスクをゼロにする事ばかり考えて
身動きが取れなくなっていないでしょうか。
PS:
ちなみに、花火は若干ぼやけていましたが
やっぱりキレイでしたよ。
こういうのは思い出になりますし、行って良かったです。