皆さまこんにちは。
本日は、私が上司にしたいNo.1!
川口淳一郎先生のお話をメルマガでご紹介します。
川口先生は小惑星探査機「はやぶさ」の
元プロジェクトマネージャー。
小惑星「イトカワ」からサンプルを持ち帰った
世界初のプロジェクトを成功させた立役者です。
渡辺謙さん主演で映画化もされましたから
ご存知の方も多いと思います。
そんな先生の講演会が開かれるというので
娘を連れて行ってみました。
私はずっと不思議で仕方なかったのです。
・どうして川口先生はこの偉業を成し遂げられたのか
・ 極限状態の中で、なぜ次々と難しい決断を下せたのか
その答えの中核になる言葉を2つお話されていましたので
シェアさせて頂きますね。
ひとつ目の言葉は
「思い込みが人を盲目にする」
先生は、青色発光ダイオードでノーベル賞を受賞された
赤崎博士と天野博士のエピソードを紹介されていました。
当時この研究では「セレン化亜鉛」を使うのが常套で
「窒化ガリウム結晶」を用いた赤崎博士の学会発表の聴衆は
わずか1人(天野博士)だったそうです。
ちなみに、となりでセレン化亜鉛を用いたプレゼンをしていた
カナダチームの発表は、聴衆が満員だったとか。
しかし、智者は「末萌(みぼう)を見る」のですね。
だれもが「セレン化亜鉛なんかで成功するもんか」
という思い込みにとらわれていた時に
赤崎博士と天野博士はその逆をいって
見事ノーベル賞を受賞されたという訳。
そして二つ目の言葉が
「出口の見えるイノベーションはない」です。
リスクのない挑戦はなく
ルールがないからこそどう行動すればいいか考える
という姿勢を常にお持ちとのこと。
「危機を救うのはマニュアルを超えたアイディア」
とおっしゃっていました。
そして最後の質疑応答で
「どうやって心を立ち直らせるんですか?」
と、私も聞きたい質問を聞いて下さった方がいます(笑)。
川口先生はこう答えていらっしゃいました。
「はやぶさの通信が途絶えても、『何て自分は幸運なんだ』
と思っていました。
なぜなら自分がオペレーションに携われていたからです。
これは誰にもできる仕事ではない。生涯に一度しかないかもしれない。
それに『次の手』を考えられるというだけで、幸せなんです。
なぜなら次の手を考えられるということは
まだ可能性が残っているから」
ストレスを感じたときに
DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)が分泌されると
ピンチをチャンスに変えられます。
なぜならこのホルモンは
ストレスの経験を通じて脳が成長するのを助け
免疫力もアップさせてくれるからです。
つまり、川口先生は
「ピンチにぶち当たっても捉え方を変えて
このホルモンを分泌しまくっている」
のではないかと、私は勝手に推測した次第です。
このような上司の元で働けば
おのずと自分の限界を越えていけるでしょうね。
先生の記事は色々なwebに出ていますので
ぜひ皆さまもチェックして学んでみてください。
http://www.jaxa.jp/article/special/hayabusa/kawaguchi_j.html
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編集後記:
宇宙の話、実は大好きなんです。
BSの『コズミックフロントNEXT』とか
めちゃくちゃ面白いですよ!
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