Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

メルマガNo.108〜 富と幸せのフォーカシングイリュージョン〜

こんにちは。

今週と来週2回に分けて

「お金と幸せ」について書こうと思います。

 

 

皆さんは「フォーカシングイリュージョン」

という言葉を聞いたことがありますか?

 

これはノーベル経済学賞を受賞した

ダニエル・カーネマン教授が使い出した言葉で

日本語にすれば「焦点錯覚」となります。

 

つまり、フォーカスすべきじゃないところに

必要以上にフォーカスしてしまうというのが人間だ

ということです。

 

この「フォーカシングイリユージョン」気づくことが

怒り、嫉妬、不安の緩和

 

更には

人生を変える行動を起こす時に

大切になります。

 

私たちの脳は、物事をフェアに理解することができません。

例えば、こんな特徴があります。

 

   自分が見たものが全てである

   そのとき注意が向けられた一部を、全体に代用する

 

特に②の特徴を知っているかどうかが

感情をマネジメントするのにとても大切です。

人生の決断をするときにも、とても大切です。

 

なぜならこの「注意が向けられた一部」が

必要以上に心のシェアを奪ってしまうからです。

 

例えば「年収◯千万円ないとダメだ」

という考えを持っているとします。

 

でもその根拠を掘って行くと

自分の思い込み以外、何もないケースが多いのです。

 

お金を考えれば

年収が$75,000(825万円)を超えると

「感情的幸福」は、これ以上増えなくなります。

それでも「もっと富が合った方が幸せだ」と考えるのは

お金の価値を「過大評価」しているからです。

 

もちろん、わたしは清貧が良いとか

そういうことは1mmも思っていません。

 

実際自分は金融と投資が大好きですし

20才の頃からずっと投資を続けています。

 

大きく儲けられた時は嬉しいですし

大きい含み損を抱えた時はがっかりします。

 

ただ、マーケットを長年見ていると

「お金は水ものだ」ということが

否が応でも気づくのです。

 

例えば、私が投資に回している資産は

日経平均が500円、為替が1~2円動くだけで

1日で100万円前後減ったり増えたりします。

 

こういうのは日常茶飯事ですので

投資で資産を増やすことを常に考えていますが

お金=単なる数字

という風に捉えるクセがつくのです。

 

言い方を変えれば

お金という物を、すごくドライに捉えています。

 

 

「人生の幸せとお金」を考えるとき

CMや周りの人の言葉のあおりを受けて

バイアスにまみれた価値観に縛られていませんか?

 

フォーカシングイリュージョンに

縛られていないでしょうか?

 

ご自身がお金と幸せについて

どんな思い込みや価値観を持っているのか

一度考えてみて下さいね。

 

次回は、「地位財」と「非地位財」のバランスについて

考えてみたいと思います。

 

 

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参照『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』前野隆司 講談社現代新書

  『ファスト&スロー()』ダニエル・カーネマン 早川書房

 

 

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編集後記:

 

昨日、新宿に向かう電車で「コンロの火つけっぱなし!」

と思い出しました。

脂汗がタラタラ出て来て

コンシェルジュに連絡してすぐに元栓を閉めてもらったものの

とんぼ帰りして鍋を見たら、2cmしか水が残っていませんでした

夕ご飯のみそ汁の出汁を出かける前に取っておこうと思ったのが

そもそもの原因です > <

ガスコンロの取り扱いには、注意してくださいね!!