こんにちは。
今週と来週2回に分けて
「お金と幸せ」について書こうと思います。
皆さんは「フォーカシングイリュージョン」
という言葉を聞いたことがありますか?
これはノーベル経済学賞を受賞した
ダニエル・カーネマン教授が使い出した言葉で
日本語にすれば「焦点錯覚」となります。
つまり、フォーカスすべきじゃないところに
必要以上にフォーカスしてしまうというのが人間だ
ということです。
この「フォーカシングイリユージョン」気づくことが
怒り、嫉妬、不安の緩和
更には
人生を変える行動を起こす時に
大切になります。
私たちの脳は、物事をフェアに理解することができません。
例えば、こんな特徴があります。
① 自分が見たものが全てである
② そのとき注意が向けられた一部を、全体に代用する
特に②の特徴を知っているかどうかが
感情をマネジメントするのにとても大切です。
人生の決断をするときにも、とても大切です。
なぜならこの「注意が向けられた一部」が
必要以上に心のシェアを奪ってしまうからです。
例えば「年収◯千万円ないとダメだ」
という考えを持っているとします。
でもその根拠を掘って行くと
自分の思い込み以外、何もないケースが多いのです。
お金を考えれば
年収が$75,000(約825万円)を超えると
「感情的幸福」は、これ以上増えなくなります。
それでも「もっと富が合った方が幸せだ」と考えるのは
お金の価値を「過大評価」しているからです。
もちろん、わたしは清貧が良いとか
そういうことは1mmも思っていません。
実際自分は金融と投資が大好きですし
20才の頃からずっと投資を続けています。
大きく儲けられた時は嬉しいですし
大きい含み損を抱えた時はがっかりします。
ただ、マーケットを長年見ていると
「お金は水ものだ」ということが
否が応でも気づくのです。
例えば、私が投資に回している資産は
日経平均が500円、為替が1~2円動くだけで
1日で100万円前後減ったり増えたりします。
こういうのは日常茶飯事ですので
投資で資産を増やすことを常に考えていますが
お金=単なる数字
という風に捉えるクセがつくのです。
言い方を変えれば
お金という物を、すごくドライに捉えています。
「人生の幸せとお金」を考えるとき
CMや周りの人の言葉のあおりを受けて
バイアスにまみれた価値観に縛られていませんか?
フォーカシングイリュージョンに
縛られていないでしょうか?
ご自身がお金と幸せについて
どんな思い込みや価値観を持っているのか
一度考えてみて下さいね。
次回は、「地位財」と「非地位財」のバランスについて
考えてみたいと思います。
*お金と幸せのバイアスを軽減する
『感情美人学講座』の詳細はこちら。
参照『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』前野隆司 講談社現代新書
『ファスト&スロー(上)』ダニエル・カーネマン 早川書房
* 友人の加藤直志さんが、英語学習法の本を出版されました。
『脳が勝手に記憶するユダヤ式英語勉強法』(サンマーク出版)。
ユダヤの文化の読み物としてもとても面白いです ^ ^
英語勉強されている方は、ご自身の勉強法が正しいかどうか
ぜひこちらの本でチェックしてみて下さい!
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編集後記:
昨日、新宿に向かう電車で「コンロの火つけっぱなし!」
と思い出しました。
脂汗がタラタラ出て来て
コンシェルジュに連絡してすぐに元栓を閉めてもらったものの
とんぼ帰りして鍋を見たら、2cmしか水が残っていませんでした
夕ご飯のみそ汁の出汁を出かける前に取っておこうと思ったのが
そもそもの原因です > <
ガスコンロの取り扱いには、注意してくださいね!!
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