アグネス・チャン氏の独特の子育て論が最近話題です。
なぜこの方の子育て論が注目されるかというと
子供の学歴という面で、すごい結果を出しているからです。
三人の息子はいずれもインターナショナルスクールから
世界の超一流校スタンフォード大へ。
上の二人は現在シリコンバレーで働いているそうです。
こう聞くと
「うちもアグネス・メソドに右へ倣え!」
と思いたくなるところですが
結論から言うと
右へ倣うべきことと
無視していいものもあります。
これはぜひ見習ったほうがいいと思う習慣は...
「ニュースを見て意見を言い合っていた」
「人と比べず、その子の長所を伸ばそうとした」
などなど。
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一方、スルーした方がよい習慣もあります。
その①
「依存性が高いゲームやマンガは高校まで禁止」
[スルーすべき理由]
最近、ゲームと脳の関係も色々と進んでいます。
まず、ダメなもの。
× 週20時間以上のゲーム
× 暴力的なゲーム
× 現実逃避からゲームにのめり込む
一方、このようなメリットもあります。
◯ゲームをすると、目標に対して努力やエネルギーを注入するのを
司る脳の部位が強化され、実際に脳のその部分が大きくなる
◯粘り強くなる
◯憂鬱度を増すゲームがある一方、幸福度を増すゲームもある
その②
「子供が嘘をついた時、8時間説教をした」
[スルーすべき理由]
嘘の研究で世界的権威である
ポール・エクマンという教授がいます。
氏によると、6才の子供は100%嘘を付き
私たち大人は平均すると一日に3〜6回も嘘を付いてます。
(おそらく説教したアグネス氏自身も、悪気はないにしろ
日常的にそれくらい嘘を付いていると思われる)
人をだますのは良くないですし
信頼している子供に嘘をつかれるのは親にとって衝撃です。
教育熱心なアグネス氏のことですから
「うちの子が嘘をつくはずがない!」
という焦りや淋しさ、不安や怒りが一杯一杯になって
自分の感情の整理がつかなかったのだと思います。
子供は嘘をつくものです。
いけない事だと伝えるのは大切ですが
これを真に受けて
8時間説教するのを正当化する大人が増えたら、タイヘンです。
なぜアグネス氏の子供がここまで優秀に育ったか?
一部の習慣が功を奏したのはもちろんでしょうが
アグネス氏自身がめちゃくちゃ優秀だから
というのも大きな理由でしょう。
(1992年にスタンフォードの博士課程を取得しています)
つまり、親自身の知的好奇心と努力する姿勢が
ハンパないのです。
我が身を振り返らず
子供にだけ「マンガとゲーム禁止!」したり
嘘ついたから8時間説教するのを真似たところで
同じ成果を期待するのは難しいですよね ^ ^;
自分であれこれ調べもせずに
アグネス氏の教育論を全て真似るのは
やめた方が無難です〜。
参照:『子どもはなぜ嘘をつくのか』ポール・エクマン
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