Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

 柊のメルマガ   ~No.78 ライバルを讃えると自分も上手く行く理由〜

一昨日は、私の母校仙台育英高校と

近所の東海大相模が甲子園の決勝戦で闘うという

なんとも切ない好カードをテレビで見ていました。

 

高校生って爽やかで素晴らしいな〜と

感動したので今日の記事はその事を。

 

(ジェラシーマネジメントを受講された方は

一部復習になりますね ^ ^ )

 

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世の中にはライバルが自分に勝ちそうになると


手段選ばずに蹴落とそうとする人と
互いに切磋琢磨しつつ、自分を高めて行こうとする人がいます。

 

実はこの両者には
神経伝達物質レベルで大きな違いが生じるのです。

 

  ちなみに、神経伝達物質というのは
メッセージを運び、感情や身体反応の引き金を引く
脳内化学物質です。

 

まず、の引きずり降ろしタイプは
「あの野郎、絶対ハシゴ外してやる!」とネチネチ思う事で

 

アドレナリン 
ノルアドレナリン
コルチゾール

 

というストレスや防衛に関するホルモンが分泌され
これが出続けると心拍数も上がったままになり

 

更には理性を司る大脳新皮質という部分の働きも悪くなり
やること全てが裏目に出る悪循環に陥ります。

 

一方、のタイプ

「今回は負けて悔しいけど、でもさすが、君の実力はすごい。
 このチャンスを応援するけど、次は自分も負けないぞ!」

 

と相手の健闘を讃え
負けた事実を冷静に上手に認められる人の場合

 

オキシトシン
セロトニン
ドーパミン

 

という快楽系のホルモンが分泌されます。

特にオキシトシンは抗ストレス物質で
愛のホルモンと呼ばれ
理性を司る大脳新皮質を活性化し
人間関係の潤滑油にもなります。

 

またセロトニンは

天然の抗うつ剤とも呼ばれています。

 

つまり、ライバルを汚い手を使ってやっつけてやろうとすると
相手も多少ダメージを受けるかもしれませんが
自分の心身も傷つき

 

逆にライバルの実力を認め、さらに成功を祈る事ができれば
自分の心身にもよい効用があるという事です。

 

  ちなみにの典型的なタイプがタイガー・ウッズです。
ライバルのパットが入る様に念じるそうですよ。


(
私生活では問題ありありですが、仕事ではさすがプロですね)


私が仙台育英学園に在学していた頃は

試合終了後、
空っぽになったグラウンドと相手スタンドに向かって

自分たちの応援台詞で「母校名」が入る箇所を
「敵対していた相手チームの校名」に変えて
敵の健闘を讃えていたんですよ。

 

今迄ライバル同士だったのが
これで一気に雪解けで
ここが一番お互い感動する場面となる訳です。

 

世の中、みんな高校球児並みに爽やかなら
大人の世界のめんどくさい事のほとんどは
消えるんじゃないですかね〜。

 

他人との線引きは

高校生の方がよっぽど上手かもしれません。