一昨日は、私の母校仙台育英高校と
近所の東海大相模が甲子園の決勝戦で闘うという
なんとも切ない好カードをテレビで見ていました。
高校生って爽やかで素晴らしいな〜と
感動したので今日の記事はその事を。
(ジェラシーマネジメントを受講された方は
一部復習になりますね ^ ^ )
-----------------------------------------
世の中にはライバルが自分に勝ちそうになると
①手段選ばずに蹴落とそうとする人と
②互いに切磋琢磨しつつ、自分を高めて行こうとする人がいます。
実はこの両者には
神経伝達物質レベルで大きな違いが生じるのです。
*
ちなみに、神経伝達物質というのは
メッセージを運び、感情や身体反応の引き金を引く
脳内化学物質です。
まず、①の引きずり降ろしタイプは
「あの野郎、絶対ハシゴ外してやる!」とネチネチ思う事で
アドレナリン
ノルアドレナリン
コルチゾール
というストレスや防衛に関するホルモンが分泌され
これが出続けると心拍数も上がったままになり
更には理性を司る大脳新皮質という部分の働きも悪くなり
やること全てが裏目に出る悪循環に陥ります。
一方、②のタイプ
「今回は負けて悔しいけど、でもさすが、君の実力はすごい。
このチャンスを応援するけど、次は自分も負けないぞ!」
と相手の健闘を讃え
負けた事実を冷静に上手に認められる人の場合
オキシトシン
セロトニン
ドーパミン
という快楽系のホルモンが分泌されます。
特にオキシトシンは抗ストレス物質で
愛のホルモンと呼ばれ
理性を司る大脳新皮質を活性化し
人間関係の潤滑油にもなります。
またセロトニンは
天然の抗うつ剤とも呼ばれています。
つまり、ライバルを汚い手を使ってやっつけてやろうとすると
相手も多少ダメージを受けるかもしれませんが
自分の心身も傷つき
逆にライバルの実力を認め、さらに成功を祈る事ができれば
自分の心身にもよい効用があるという事です。
*
ちなみに②の典型的なタイプがタイガー・ウッズです。
ライバルのパットが入る様に念じるそうですよ。
(私生活では問題ありありですが、仕事ではさすがプロですね)
私が仙台育英学園に在学していた頃は
試合終了後、
空っぽになったグラウンドと相手スタンドに向かって
自分たちの応援台詞で「母校名」が入る箇所を
「敵対していた相手チームの校名」に変えて
敵の健闘を讃えていたんですよ。
今迄ライバル同士だったのが
これで一気に雪解けで
ここが一番お互い感動する場面となる訳です。
世の中、みんな高校球児並みに爽やかなら
大人の世界のめんどくさい事のほとんどは
消えるんじゃないですかね〜。
他人との線引きは
高校生の方がよっぽど上手かもしれません。
コメントをお書きください