Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

柊のメルマガ   ~No.62 傷を隠せば自分に負ける〜

□■──────────────────────────□■

 柊のメルマガ

  ~No.62 傷を隠せば自分に負ける〜

□■──────────────────────────□■

 

*こちらは柊のセミナーを受講いただいた皆様に発行させて頂いております。

もし不要な場合はメルマガの最後のリンクから解除して下さいませ。

 

:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,

 

柊りおんのFBページ記事今週のエントリー

 

☆イルカが打ち上げられると不安になる理由(おすすめ)

☆故人を再生しちゃうなんて、アリ?ナシ??

☆『与えたら受け取れる』のホント(おすすめ)

☆見かけで判断して友達になり損ねてる件

☆傷を隠せば自分に負ける(メルマガ)

☆判断力=知識の広さ(←毒舌上等)

 

こちらからお読み頂けます。

https://www.facebook.com/hiragi.rion

 

FBページの皆様からのいいね! お待ちしております ^ ^

 

:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~No. 62傷を隠せば自分に負ける~

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

『人間、古疵(ふるきず)でも大威張りで見せて歩くことだね。

そうしなけりゃ、己(うぬ)が己に負けるのだ』

 

過去の傷を隠している限り

自分に負ける

 

これは、松本清張の時代小説『無宿人別帳』

の一説です。

 

ごくごく簡単にストーリーを要約すると...

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

時は江戸。

卯助(60)は飴細工を細々売る貧乏暮らし。

そんな折り、運良く娘と料理屋に奉公できる事になる。

 

律儀に下働きする父娘は店の者の覚えもめでたく

ささやかながら満たされた日々を過ごしていた。

 

一方卯助は、自分の素性を明かそうとしない。

左腕にはずっとボロ布を巻いているが

その理由については、火傷を負って傷が醜い、

という事しか話さない。

 

そんな折り、店に盗賊が入り

給仕をしていた娘と客を縛り上げていると知らされる。

家に戻っていた卯助は踵を返し

店にたむろっていた悪党を

老人とは思えない身のこなしで跪かせる。

 

すると、悪党の中の一人・熊五郎が卯助を見て

「蜈蚣(むかで)の兄哥(あにい)じゃねえか!」

と言って、許しを請う。

 

実は、卯助は昔相当の悪人で

腕の入れ墨を布で隠していたのだった。

 

店の皆の前で素性が明らかになった卯助は

店の奉公を辞めて飴細工売りに戻ると言う。

 

真当になった兄哥に「迷惑を掛けた」

と言って謝る熊五郎に向けて

卯助が言ったのが、次の台詞。

 

「なに、構わねえ。

  なまじおれが弱みを隠していたからだ。

 人間、古疵(ふるきず)でも大威張りで見せて歩くことだね。

 そうしなけりゃ、己(うぬ)が己に負けるのだ。

 明日から、また、子供相手の一文飴売りだ。

 子供はいい。子供は飴の細工だけを

 一心に見ているからな」

 

(参照:『無宿人別帳』文芸春秋 松本清張 )

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

一人で娘を育てなきゃ、

私がいつも笑顔でいなきゃ、

と無意識に気負っている

自分の弱さを透かされたようでした。

 

この本はkindleで買ったのですが

紙で買い直そうと思ってます……

 

 

□■──────────────────────────□■

編集後記:

 

昨日の夜は、20年ぶり位にドラゴンボールの映画を見ました。

コワモテだったベジータのキャラが、崩壊してました ()

先週放送されていたクレヨンしんちゃんの映画「逆襲のロボとーちゃん」

もすごく評判が良くてですね、

父ヒロシがほんと泣かせるんですよ。

参った参った。