Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

柊のメルマガ     ~No.34最悪なレストランサービスに1万円のチップを払った夫婦~

皆さん今日は。

今日は「出来事の意味付けが感情を生む」という事実を

地で行く記事を見つけたのでご紹介します。

 

海外に行く方はおなじみですが、例えばアメリカでは

レストランに入ると、料理代金合計の10-15%

「チップ」としてウェイターに渡す習慣があります。

 

チップの額は客が自由に決められるので

大抵いいサービスをしてくれると多目に

悪いサービスだった場合は少額なります。

 

しかし、アイオワ州に住むシュルツ夫妻は

最悪なレストランサービスに1万円以上のチップを払ったそうです。

 

シュルツ夫妻が土曜の夜に出かけたレストランは人員不足で

12ものテーブルをたった1人のウェイターが担当していました。

水が出てくるのに20分、前菜が出るまで40

そしてメインが出てくるまで1時間以上も待たされたそうです。

 

レストランにいた客達は、レストランを馬鹿にしたり

なんて悪いサービスなんだと不平を口にしていました。

 

だったら何でこの夫妻は1万円以上のチップを払ったのでしょう?

夫妻の飲食代は$66(7000)ですから、せいぜい$8も払えば十分です。

慣例の12倍も高いチップを払った訳とは

 

………………..

 

………………

 

 

夫妻の心を動かしたのは、手が回らないながらも

一生懸命真摯に料理をサーブしていたウェイターの姿でした

 

「夫に言ったの。これ、昔の私達みたいねって。私はウェイターの仕事は好きじゃなかったけど、全てチップを稼ぐためにやってたの。このウェイターはこんなに客を待たせたら、今夜はほとんどチップを稼げなくなってしまう。だからこんな時こそチップを渡したら、彼だけじゃなく、私達も気分が良くなるんじゃないかって」

 

そこでレシートに手書きでこうメッセージを添えて

$100のチップを渡しました。

「あなたの気持ちが分かります。

これから機会があれば、あなたも誰かをハッピーにしてみてね」

 

このストーリを読まれて、どう感じましたか?

私は、「自分だったらチェックのチップ欄に$5って書きそう

と思い、そんな自分のちっちゃさが嫌になり、恥ずかしくなりました ^ ^;

 

普通の人はですよ、この状況で

「こっちは土曜の夜を楽しく過ごそうと思って外食に来たのに、頼んだ料理はさっぱり出てこないし散々だ!」

と頭に来て文句ブーたれる訳です。

 

でもシュルツ夫妻は、

「長時間待たされた」

という出来事は他の人と共通しているものの

「このウェイターを元気付けて、自分たちもハッピーになろう」

という道を選んだのです。

 

出来事それ自体は変えられませんが

それをどう解釈するかは

自分の見方や行動によって変えられるのです。

 

夫妻の場合、ともすると最悪な土曜の夜になりそうな所

「ウェイターもハッピーになっただろうし、一生忘れられない

夕食になったネ!」と自分達まで嬉しくなる想い出に変えたのです。

 

このような思考や行動ができると、人生を自由に泳げるようになります。

 

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編集後記:

 

9/30、渋谷の文化村で舞台「火のように淋しい姉がいて」

を鑑賞してきました。

出演は大竹しのぶ、宮沢りえ、段田安則など実力派ぞろいです!

何と言っても宮沢りえが本当に素晴らしかった。

今度はチェーホフの舞台もするそうなので

また見に行きたいと思います。