アンガーマネジメントで一番やってはいけないのが
出来事に対する「反射」です。
ムカっときても「何だとぉ〜!?」
とすぐ相手につっかかって行くのは
よろしくないのですね。
まずは自分の心を落ち着かせるセリフを言い聞かせる
というのは、以前も書かせて頂きました。
今日はこの「言葉」についてもう少し深く考えてみましょう。
例えば、ムカっときたら
「こんなの明日には忘れてるよ」
「飲み会のネタにしよう〜!」
「怒ったら損損!」
といったセリフを自分に言い聞かせたとします。
するとです、脳は自分が言った言葉に対して
それにそぐわない情報はシャットアウトしようとします。
脳機能はとんでもなく複雑な一方で、割と単純な面もあります。
色々な情報が感覚器から脳(大脳皮質)に入ると
A10神経群と呼ばれる感情を作る中枢に届きます
(*A10神経群には短期記憶を司る海馬回・
危機感を司る扁桃核・自律神経を司る視床下部などが含まれます)。
そしてその情報が今度は高次認知機能を司る
「新しい脳(前頭前野)」で理解・判断され
ああでもないこうでもないと思考を巡らす訳です。
そしてこの一連の流れでどんな感情のラベルをつけるかで
感情が強まったり抑制されたりしていきます。
つまり、ここで自分にとって都合の良い言葉を言い聞かせれば
脳がその通りに判断するのです。
これは、使い方を間違うとちょっと怖いですね!
例えば「あのヤロー!いつか仕返ししてやる!」
と言ったら怒りは治まるどころか
それに付随するような感情や情報を
優先的に選択してしまうようになるのです。
英語の言葉に”Forgive & Forget(忘れて許しな!)”
というものがあります。
こういった言葉を意識して自分に言い聞かせ
言葉を味方につけて上手に自分の脳をだましちゃう!
という視点も、ぜひ持ってみて下さいね。
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