今日は脳科学のお話です。私が書かせて頂いている、日本アンガーマネジメント協会のブログから抜粋いたします。
我が子の成績が悪いと、ついつい「どうしてこんな悪い点取ったの!?やっぱりダメな子ね!」等感情に任せた叱責をしてしまう親御さん、案外多いのではないのでしょうか?
実はこういう言葉を投げてしまうと、余計お子さんの成績が悪くなってしまう可能性もあるんですよ。
少し前ですが、クーリエジャポン2012年3月号に、興味深い研究結果が載っていました。
以下、一部抜粋をしながらご紹介致します。
米国認知神経科学者 サラ・ベングッドソンは、学生たちにポジティブな結果とネガティブな結果を期待させるように誘導し、その間の認知作業における彼らの脳活動を記録することにしました。
学生に良い結果を期待させるときは、テストの直前に賢い、頭が良い、利口といった言葉で褒めちぎり、悪い結果を予測させるときはバカだ、無知だ、といった言葉を繰り返し浴びせます。すると肯定的な言葉を言われた学生のほうが、予想通りテストで良い成績をあげたそうです。
脳の画像データを検証したところ、肯定的な言葉を言われた学生がミスをすると、『前頭前野の前内側部』が活発な活動をする一方、バカだと言われた学生の場合、間違った答えを出しても脳の活動が活発化しませんでした。
バカという言葉を何度も聞かされると脳の活動が停滞し、ミスをしても驚いたり混乱したりする様子がみられなくなるそうです。
良い成績を期待されていない脳は「ほら、間違った答えたぞ!」と知らせるシグナルが不足するため、ミスから学ぶことができなくなってしまうのですね。
「強い言葉を使う」「大げさな表現を使う」というのは、事実を歪めてしまう間違った怒りの伝え方です。
子どもを鼓舞するつもりで言った言葉が、実は全く逆効果になってしまっているかもしれない...と、たまにご自身が使っている言葉を振り返ってみて下さいね。
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