Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

怒りと罪悪感のメカニズム

アンガーマネジメント(怒りのコントロール)を勉強し始める理由として

「怒りっぽい自分が嫌!」
「家族にキレた後で猛烈に後悔する」

という、怒る→自分を責める

サイクルをどうにかしたい、という方が多くいます。

実は私もその1人で、言動がおかしくなってきた父や
乳児だった娘に思いっきりキレては自分を責める悪循環を抜け出したくて
「怒りの感情をコントロールできるようになりたい」
と思ったのがファシリテーターになるきっかけでした。

離婚して、1人で介護&育児を抱え、それでも前に進まなければいけない状況で不安&恐怖のコントロールが次第にできるようになりアンガーマネジメントを勉強していく中で最近は怒りとも上手く向き合えるようになってきました。

でも、

1つどう向き合えばいいのか分からない感情が

ー『罪悪感』ー

私の場合、
「父を介護施設に入居させた」
「来年父を残して都内に引っ越していいものか」

という父の介護に関する罪悪感が、ものすごくあります。

なので先月、私のマスターでもある日本アンガーマネジメント協会の代表に質問してみました。

すると
「それも1つのコアビリーフ(価値観の辞書)で、その人の『~すべき』という価値観が元になっているんだよ。例えば、アメリカでは自分の子どもに面倒を見てもらおう、という親はいなし、子どもの方だって自分の親を(自宅などで)見なければいけない、と思っている人は少ない」

というアドバイスを頂きました。

コアビリーフというのはアンガーマネジメントだけではなく色々な感情の大元になっているのですね。

例えば子育て中のママも、
自分が掲げる『理想のママ像』が高ければ高いほど、
かつそれに「自分もならなければ」と思ってしまう真面目な人ほど怒鳴ってしまう自分にものすごく罪悪感を感じてしまいます。

なので一端、その「理想のママ像」という枠を外してしまう、というのも罪悪感を軽減する対策の1つではないかと思います。

週末に参加したファシリテータの研修会でもこの事を皆さんに聞いてみると、

「罪悪感を感じるのは悪い事ではないので、それを『不安ログ』や『ストレスログ』
に落とし込めばより客観的に事実を把握できる」

「罪悪感を感じたからといって、そこから+の何かが出て来る訳ではないので、まず現状を受け入れ、それを改善するにはどうしたらいいか、という方向へ気持ちを切り替える必要があるのでは」

といったアドバイスを頂きました。

こんな時、自分の上司や周りの方が
感情を扱う専門家というのは本当に有難い限りです('-^*)/

なので、罪悪感を無理に払拭しようとするのではなく
事実を受け入れて、それを改善するにはどういうアプローチがあるのか、

という方向へ頭をシフトするのが
一番建設的な方法なのでしょう。

自分を責めても、前に進めませんからね!!