Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

小学生がアンガーマネジメントに取り組むメリット

私が書かせて頂いている、日本アンガーマネジメント協会のブログ記事よりご紹介します。

 

前回の記事で、5才から8才の子ども向けアンガーマネジメントテクニックをご紹介しました。でもお読みになった方の中には、(何もそんな小さいうちから実践しなくても…)と思った方もいるかもしれません。今回は、どうして小学生からアンガーマネジメントを実践するのが有益なのか、お伝えします。

 

1.小学生のうちからアンガーマネジメントを実践すれば、思春期に差し掛かり、ホルモンバランスが崩れて怒りを感じやすくなっても、怒りの感情を建設的な方法でマネジメントでき、他の望ましくない方法で怒りを発散させる事が少なくなる。

 

2.子どもが小さいほど、大きな子どもより新しい考えや物事に対する抵抗が少なく素直に受け入れてくれるので、よりアンガーマネジメントという概念が届きやすくなる。

 

3.小学校でアンガーマネジメントプログラムに参加している子どもは、ピアプレッシャー(仲間同士からの軋轢、プレッシャー)や、いじめに対する対策が自分で持てるようになる。この問題が顕在化してくるのが中学校なので、その前にアンガーマネジメントスキルを付けるのが望ましい。

 

4. アンガーマネジメントプログラムを通して、自分への自信、自分をコントロールする力、自尊心を育む事ができる。この力は将来的に、健全な社交性や、セルフイメージを形作る基礎になる。

 

もちろん、アンガーマネジメントだけが全ての子どもの問題を解決する訳ではありませんが、反抗期に入る前にこのスキルを身につける事が、本人や家族にとっても非常に有益なのではないでしょうか。

 

 

(英文記事URL)

http://stress.lovetoknow.com/Anger_Management_Programs_for_Elementary_Children